専務のダイエット体験記【連載第3回】

2012年09月24日

専務のダイエット体験記

痩せの国に移住すること・・・

さていくらなんでも前置きは切り上げて、今度こそダイエットの話をしましょう。

皆さん「痩せたい」と仰います。そもそもこれが違います。 単に痩せるのが望みなら、過酷なダイエットを一ヶ月も頑張ればたいていは痩せられます。 しかし、当然のことながら誰も一時的に痩せればいいなんて 思っていないはずでして、痩せた後ずっとその体型を保つ事が本来の望みですよね。

どこかあこがれの国に旅行するのと、その国に移住するのでは、 準備も気持ちも全く違うのと同じぐらい、 「痩せたい」と「痩せて体系を維持する」ではその取り組み方は全く違うのです。

その違いの重要性に気付けていれば、 手段を選ばない我慢と忍耐の過酷なダイエット方は選ばない筈です。 一時的に極端な食事をしながら、我慢に我慢を重ねてやっと痩せたとして、 「痩せることが出来た。万歳!!」とやってると、 いつかはきっとデブの国に舞戻ってしまいます。 これでは単に痩せの国に旅行したに過ぎません。  痩せの国に旅行するだけではダメなのです。 「痩せの国に移住する事が必要なのです」  したがってダイエットは、痩せた後に体型維持がしやすい方法、 つまりその後何年も何十年も自然な生活習慣として続けられる方法を選ぶ必要があります。 過酷な負荷をかけ続けなければ維持できない方法では、これから先、長年にわたって 痩せの国の住民ではいられなくなるのです。

なるべく楽な方法を選ぶこと

痩せの国に行く方法は、なるべく楽な方法を選ぶこと

さて、いよいよその痩せの国へ行く方法です。 断っておきますが、寝ているうちにぶるぶる震えて 楽にお腹が引き締まる機械を売るつもりはありませんし、 高価なダイエット食品を紹介するつもりもありませんからからご安心を・・・笑

太っているとは、体の皮下や内臓などに脂肪が必要以上に蓄積された状態です。 その脂肪を減らすことをダイエットといいます。 この脂肪の蓄積は、一種のダム状態と同じです。 ダムは川から水が流れ込むことで水が増え、また放水することで水は減ります。 ダムの水の量を調整するのは、放水量と川からの流入量のバランスで調整します。

太っているというのは、食べ物として摂取したエネルギーが消費という形で放出しきれず 余ったエネルギーを脂肪という物質に代えて体内脂肪ダムに蓄積され、 それが溜まり過ぎている状態なのです。 そのエネルギーの量を示す単位がカロリーです。 ですから痩せる事、つまり体内脂肪ダムの脂肪量の蓄積を減らす為には、 カロリーの放出量を増やすか、カロリー摂取量を減らせば ダムの水が減るように脂肪は減っていくのです。

脂肪を放出する方法はエネルギーの消費です。 運動はもちろん、本を読んだり乗り物に乗ったり、 何をしてもエネルギーは消費され、脂肪は減っていきます。これを代謝といいます。

更に寝ているだけでも勝手に減っています。 心臓も脳もその他のあらゆる臓器が静かに活動している以上、 それらの活動のためにエネルギーは常に使われ、 その燃料としてエネルギーは消費され続けています。これを「基礎代謝」といいます。 よく「何もしないでも太る」と言う人がいますがご安心ください、 逆に何もしなくても人間の脂肪は基礎代謝で減るのです。

代謝量は性別、年齢、運動量、などで個人差がありますし、 基礎代謝も年齢や性別で違ってきます。 これを調べる計算方法はたいていのダイエット本に書かれていますし、 ネットでも必要項目を入れれば自動的に算出してくれるサイトがいくつかありますから、 是非自分の平均的代謝量や基礎代謝量は把握してください。

ここで紹介する「カロリーレージ」という考え方では大切な数値になってきます。