「かき氷にかけるチョコレートソースを開発してほしい」というご依頼があり試作に着手しました。これまで和・洋・中の料理系のソースやたれを開発してきましたが、スイーツ系のソースの製造はあまり経験がなかったためお客様の期待に応えられるか不安でした。しかしながらこれまでの経験を活かすと共に新たな分野への挑戦ということでも面白みを感じ、取り組ませて頂きました。
製造が難しいチョコレートソース
チョコレートソースの製造というのは実はスイーツソース、フルーツソースを製造するメーカーでもあまり取り扱わない所が多いのです。それには以下の理由があります。
◎気温などの温度変化でも粘度が変わりやすいため製造自体が難しい
◎チョコレートの主成分であるカカオに多くの油分が含まれているため製造段階で油が多く発生し、製造ラインの洗浄に手間がかかる
◎上記を怠ると他の商品を製造する際に商品品質に影響する(味や香りなど)
などが挙げられます。メーカーにとっては商品製造におけるリスクを減らしつつ、効率的に製造ラインを動かすことが稼働率UPに繋がります。少品種大量生産の方が製造も確かに簡単です。そのためこれまでの経験値に基づき、上記のように製造を考える為、チョコレートソースはリスク増と判断されるケースが多いのではないでしょうか。
納得のソースが完成
今回は目標とする外国産のチョコレートソースサンプルがあり、それと同じ味・粘度を目指して欲しいというお客様からの依頼だったため、比較しながら開発していきました。
糖分や油分の量で粘度が全然違うものになったり、味に合わせてカカオやココアパウダーの量を調整すると今度は色が現物と大きく異なったりと試行錯誤を繰り返しました。
その甲斐もあってか試作サンプルを5、6回繰り返してお客様に納得して頂ける商品をつくり上げることができました。これまでの外国産チョコレートサンプルよりも美味しく、しかも使いやすいというご評価も頂き、弊社の新しい分野での挑戦は嬉しい実りとなりました。
今後は料理系のソース、たれだけでなく今回のようなスイーツソースもどんどん挑戦していきたいと思っています。そのようなご依頼もお待ちしておりますので、まずは何でもご相談下さい。