都内でネパール料理店を経営されている方から店舗で提供しているカレーをPB商品化したいというご依頼がありました。理由は3点です。
(1)人員不足を解消するためのオペレーション簡素化のため
(2)今後の店舗展開を視野に入れて味の均一化
(3)ケータリングやイベントで使用するためです。
店舗を経営されているオーナー様からのご依頼の場合は大抵(1)の理由が多いです。今回は(1)~(3)全てがPB化の理由であったため外注するメリットの効果が圧倒的に期待できました。
店舗ではネパールで有名なお店で働いていたシェフがカレーを一から仕込んで作っていました。現地の味をベースに日本人好みの味に変え、クセがなくとても美味しく仕上がったカレーでした。今回量産化するのは一番の売れ筋であるチキンカレーです。一般的にバターチキンカレーと呼ばれるものに近い味で、トマト感はあまり強くありませんでした。
一番注意しなければならない事はスパイスであり、お店で取り扱っているスパイスのメーカー名、配合を教えて頂き、開発をしていきました。
やはり難しかったのはレトルト臭を極力なくす事です。とにかく常温商品の場合はレトルト化することによる独特の味と匂いがどうしても現場の味と異なる要因となります。それをどうにか工夫して現場の味に近づけることが我々の仕事です。
辛さと旨味の調整を2~3回ほど繰り返し、さらには店舗の従業員の方や運営されている会社の方々、取引先の方々まで多くの方に意見を求めながらカレーの味を決めていきました。
そして5ヶ月ほどかけて完成し、店舗やケータリングで使用して頂いています。
次は他の種類のカレーもPB化する予定です。