【大手外食チェーン店様】肉の粒が大きく食感豊かなラグーソースのOEM・PB商品開発

2016年05月16日

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全国展開されているチェーン店のお客様から
「他店とは差別化したプレミアム感のあるミートソースを」というご依頼を受け、
肉の粒が大きく食感豊かなラグーソースのOEM開発・PB商品を提案し、採用頂きました。

「ラグーソース」とはイタリア料理で挽肉などを煮込んだソースの事を指します。
最近では挽肉だけでなく野菜や魚介類でもこの名前が使われる事が増え、タコやイカのラグーソースというメニューも提供されるようになりました。

このラグーソースは定番のミートソースに特徴を加えるため、赤ワインを贅沢に使用して味をととのえて完成しました。お客様からも大変評判が良く最初はフェアメニューだったのが次のシーズンにはグランドメニューに採用されたほど、好評を得た商品でした。

しかしながら1点難題が生じました。
このラグーソースは挽肉の1粒の大きさはなんと12mmを使用し、しっかりした肉粒感を出していました。
肉屋から仕入れる牛肉の挽き材(挽肉にしか使えないような脂肪や筋の除去などで出来るコマ肉の総称)ですと、どうしても肉を挽く時の機械の網目が大きすぎて「軟骨」が混入してしまいました。そして大きな挽肉の粒と粒の間に入り込んで見えない小さな骨までも発見されてしまったのです。
その時点で販売中止も検討されましたが、人気メニューであったため必死に解決策を講じました。
工場では最後の砦となる金属探知機では軟骨や骨は検出されないため、使用する全ての挽肉を人の手の細かな作業で完全に除去することで解決致しました。

粒のひとつひとつを丁寧に手で確認し、間に入り込んだ軟骨や骨がないかを探していきます。当然肉は冷凍になるギリギリの温度のため、数時間をかけて手の感覚がなくなるまで軟骨や骨を探しました。
ひとつの難題をなんとか解決できないかと考え、お客様の事を考えて行動しました。
そして今は原材料価格がはるかに高い正肉(骨や余分な脂肪などを取り除いた食用の肉)を使うことで安全な商品となりました。

効率よりも安全、利益よりも安心、供給者責任を痛感した事例です。

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